タイヤについて
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- タイヤって何で黒いの?
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タイヤの材質は合成ゴム+カーボンブラック+加硫剤+スチールワイヤー等です。ゴムそのものは本来、淡い淡色(白系)なのですが、タイヤの強度、剛性を出す為にブラックカーボンを混ぜて作られます。だから黒くなるわけです。これは鉛筆の芯と同じ成分で、このカーボン量等を調整して一般用、高性能レース用、冬季用などゴムの堅さ(コンパウンド)を変えています。
確かにタイヤといえば、黒が一般的ですが、このブラックカーボンを混ぜなければ白いタイヤも作れるのです。実際、フォークリフト用のパンクレスタイヤに白いタイヤが存在します。
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- タイヤの溝って何のためにあるの?
- 溝は、見た目のデザインのためだけに付けられているわけではありません。「グリップ」「排水性」を確保するためになくてはならないものです。縦の溝は排水性の確保と、雨の日のスリップ防止(ハイドロプレーン現象)に役立ってます。横の溝は、排水性と、直進安定性、ブレーキ制動性等に役立っています。性質としては、この溝が多いほど燃費は悪化し、走行時の振動、騒音などにも問題が出ます。
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- タイヤは正円でないってほんと?
- 見慣れたタイヤですが、実は、正円ではありません。タイヤはワイヤーを入れてゴムを型枠に流し込んで焼くのですが、どうしても製造過程で誤差が発生します。特に空気を注入する近辺はゴムを厚めにしていますのでイビツになってしまうのです。それを知らせるために新品のタイヤには赤や黄色のマークが記されています。タイヤ交換はそのマークを正確に合わせて行いますが、正確なバランスを取るためには、専用の機械を使いタイヤバランスを調整するのです。
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- タイヤって有効期限があるの?
- 有効期限はあります。タイヤの原料は原油から作られた合成ゴムですから、製造した時点から油分が蒸発していきます。新品でも時間が経ったタイヤは、ゴムが硬化して本来の性能を発揮できません。タイヤの横に製造番号が打ってありますので見分ける事が可能です。番号の下4ケタ(例=0502)の数字は製造年週を示しています。前の2ケタ05は5週目(1月後半~2月第1週)を示し、後半の2桁は年を表します(02=2002年)。安いタイヤは年数(下2桁)に注目してください。